コラム
「マンションの雨漏りを防ぎたい」には、防水素材の境目の施工がキモ
いつも台風の季節になると雨漏りがする、するかもしれないと気が気でなく、憂鬱な方はいませんか?
実は、雨漏りは防水層末端から建物に侵入するケースが多いのです。
今回は、当社のこの末端部分の防水材と防水材の境目についてのお話です。
唐突ですが、ノボタン防水一筋20年の筆者は、今夏の長雨と台風の季節の訪れから、ふと気象用語の「前線」と、防水材と防水材の「境目」がつながってしまいました。
この時期の代名詞となっている「秋雨前線」と「台風」には、6月の梅雨時期とともに、雨漏りに悩まされますね。
天気予報で季節の変わり目によく耳にする「梅雨前線」や「秋雨前線」は、毎年日本列島に発生します。
これからの時期は「台風」も偏西風に乗り、日本列島に接近し上陸の確率も高くなります。
ところで、この「前線」ってなに?
調べると、“「前線」とは、異なった二つの物が、向かい合っている又は接触する所” だそうです。
気象でいうところの「前線」とは、性質の異なる空気(暖かい空気や冷たい空気)の境目にできるもの。この性質の異なる空気がぶつかる場所では上昇気流が起こり、雲が発生するのです。
話を防水施工に戻します。
防水施工の場面でも、この「前線/境目」(異なった二つの素材が接触するところ)があります。
それが、冒頭の防水層末端部分の防水材と防水材の境目のこと。
例えば、シート防水部分(床)と、コンクリート部分(立上り壁)、シート防水部分(立上り壁)と塗膜防水部分(パラペット笠木)などの境目がそれです。
防水施工では、防水層末端部分の処理が、建物内部への漏水を防ぐのに一番大切な部分。
この二つの素材が向き合っている境目での漏水が、漏水原因の上位を占めるのです。
ですから、
ノボタン・ジャパンでは以下の方法で、長期耐久性防水をより確実にしてまいります。
〇防水層端部からの水の侵入を許さない施工方法(テルモファート溶着技術)にする。
〇異なった防水素材の接触を、なるべく避ける施工方法にする。
※他にも境目と言われる部位はありますが、それは別コラム「ノボタンの成形役物で漏水をシャットアウト」でご紹介しています。(https://novotanjapan.jp/colum/09)